金沢大学WHO Collaborating Centre
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ご挨拶
2017年にWHOの協力機関として金沢大学がcollaborating centre(WHO-CC)に指定されました.
2015年の段階で全世界では3億2500万人がウィルス性肝炎に罹患し,年間134万人が死亡しています.日本が属する西太平洋地域は世界人口の4分の1の人々が生活していますが,世界のウィルス性肝炎による死亡数の40%を占め,国際保健上の重要課題となっています.
WHOでは,2030年までに新規肝炎感染者を90%減少させ,肝炎罹患者数を80%減の600~1000万人に,死亡者数を65%減の50万人に減少させる目標を掲げました.ウィルス性肝炎撲滅のためには,予防や治療に関する知識の啓蒙が最重要課題であります.
金沢大学では2013年よりスイスジュネーブのWHO本部に4人の肝炎を専門とする教員を派遣し,B型肝炎,C型肝炎のWHOガイドラインの作成業務に携わりました.更に2016年から日本が属する西太平洋地域事務局(WPRO)にも教員を派遣し,専門家としてWHO肝炎対策プログラムへの助言,実施,解析など実績を積み重ねております.今後ともWHOガイドライン普及活動を含め,ウイルス肝炎撲滅にむけてWHO,特に西太平洋事務局(WPRO)とともに国際保健活動を行って参ります.
またWHOの専門家会議への参加などWHOの主催する国際保健活動への貢献のみならずインターン実習や国際人材交流なども通してグローバル社会に通用する医療人材の育成にも邁進して参ります.
センター長 金子 周一