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肝臓領域
当科は石川県肝疾患診療拠点病院である金沢大学附属病院の中心として、肝臓が関連する様々な疾患に対して高度な医療を提供しています。
- 難治性のウイルス性および自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎の治療
- 肝硬変の治療および難治性腹水、食道静脈瘤、肝性脳症の治療
- 肝細胞癌、胆管細胞癌、転移性肝癌の治療
- 急性肝不全、劇症肝炎の治療
- 末期肝臓病に対する肝移植
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金沢大学附属病院 肝臓センター石川県肝炎診療連携システム
近年、厚生労働省はウィルス性肝炎患者に関して肝疾患専門医療機関とかかりつけ医の診療連携を促進し、効率的な抗ウィルス療法の導入、肝癌の早期発見・治療につなげるような地域ごとの取り組みを行うことを強く求めております。石川県では肝疾患診療連携拠点病院である当院が中心となって、行政との連携のもと「石川県肝炎診療連携システム」を確立しました。今後も石川県の肝炎対策について課題を解決しつつ、ウィルス性肝炎患者の診療連携構築に関する情報発信も行っていきます。
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石川県肝疾患診療連携拠点病院金沢大学WHO(世界保健機構)慢性肝炎肝癌協力センター
金沢大学は、2017年にWHOの協力機関として、collaborating centre (WHO-CC)に指定されました。当科では、2013年よりスイスジュネーブのWHO本部に3人の肝炎を専門とする教員を派遣し、B型およびC型肝炎のWHOガイドライン作成業務に携わりました。臨床や研究に加え、国際的にも高い評価を得ています。現在もWHOガイドライン普及活動をはじめ、ウイルス肝炎撲滅にむけてWHO、特に西太平洋事務局(WPRO)とともに国際保健活動を行っています。
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金沢大学WHO慢性肝炎肝癌協力センター東アジア肝炎ネットワーク
当科では、肝炎ウイルス感染率の高い東アジア地域を含めた世界での肝炎ウイルス関連肝疾患撲滅を目指し、中国、ベトナム、モンゴルの研究機関、WHO(世界保健機構)と共に「東アジア肝炎ネットワーク」を構築、共同研究、若手研究者の育成を行っています。
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JSPS アジアアフリカ学術基盤形成事業肝細胞癌の内科的治療
当科では肝細胞癌の診療、臨床研究を積極的に行っています。ラジオ波焼灼療法、薬物療法などの内科的な治療に加えて、肝胆膵移植外科、放射線科を含めた多くの科と連携し、肝切除、血管塞栓術、放射線治療が適応となる症例に対しても診断、治療を連携して行っています。特にラジオ波焼灼療法については4000例以上の症例に対する治療経験があり、北陸地方で有数の治療実績があります。薬物療法については切除不能な肝細胞癌に対するソラフェニブ、レゴラフェニブ、レンバチニブ、ラムシルマブでの分子標的薬をはじめ、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用療法の治験、術後再発抑制を目指したアジュバント療法などの治験にも積極的に参加しています。