腎・膠原病・高血圧グループ
当講座は金沢大学医学部附属病院内科のうち、消化器内科、内分泌・代謝内科、腎臓内科、リウマチ・膠原病内科、循環器内科を担当しています。 |
腎・膠原病・高血圧グループ
1.グループの案内
腎・膠原病・高血圧グループは, 腎炎・ネフローゼ症候群をはじめとした腎臓病、腎臓病と関連が深い高血圧症、膠原病ならびに腎移植等に対して、各診療科や関係部署と連携をとりながら診療しています。また、血液浄化療法部と連携し、維持血液透析をはじめ急性腎不全に対する血液浄化療法や各種アフェレシス療法を積極的に行っています。
2.グループの特徴・特色
● 腎臓病の診断から治療、透析療法、移植療法まで包括的かつ全人的医療を目指して日々の診療を行っています。さらに、厚生労働省が行っている調査研究班において糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、急速進行性腎炎症候群の診療指針の作成を担当しています。
● 1961年から腎生検による腎病理診断を開始し、これまでに関連施設も併せて9000例を超える腎生検を施行しています。これらをもとに腎不全への進展阻止を目標とした最先端診療の開発、最新のエビデンス構築にむけて取り組んでいます。
● 腎コロボーマ症候群やファブリ病といった遺伝性疾患の診療にも、積極的に力を注いでいます。
● 血液浄化療法部ならびに各診療科と連携し、維持透析(血液透析、腹膜透析)に加えて、持続血液透析濾過法(CHDF)、アフェレシス療法(単純血漿交換、二重膜濾過血漿交換、吸着療法、白血球・顆粒球除去療法)など病態に応じた血液浄化療法を幅広くかつ安全に行っています。
● 関連診療科と合同医療チームを形成し、最新かつ安全な移植医療(生体腎移植、献腎移植)を実施しています。
● 膠原病の診療においても包括的かつ全人的治療を行いながら、エビデンスの構築を行っています。厚生労働省が行っている調査研究班において、難治性血管炎の診療指針の作成を担当しています。さらに全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎において40年間にわたる予後を詳細に検討し、診療に生かしています。
● 関節リウマチに対しては抗リウマチ薬(DMARD)に加えて生物学的製剤や白血球除去療法による治療を実施しています。
● 本態性高血圧症に加えて原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧などの二次性高血圧症に対して、その成因や臓器合併症をふまえた診療を行っています。さらに自由行動下24時間血圧測定(ABPM)を行い、血圧日内変動と腎臓病の病態・予後の関係について解析を行っています。
3.主な医療機器等
● 血液浄化療法用機器
● 腎生検診断用蛍光顕微鏡、電子顕微鏡
● 24時間自由行動下自動血圧測定装置
4.主な実施可能な検査・処置
● 経皮的腎生検
● 血液透析、血液透析濾過
● 腹膜透析
● 単純血漿交換、二重膜濾過血漿交換、吸着療法、白血球・顆粒球除去療法
● 持続血液透析濾過法(CHDF)
● 24時間自由行動下自動血圧測定