研究内容の紹介
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消化器グループ

1)糖尿病・内分泌代謝、2)消化器、3)腎臓・膠原病・高血圧、4)循環器の4つの研究室・臨床グループが下記に示すような臨床研究および臨床に基盤をおいた基礎研究を進めており、その中で大学院生がひとつのテーマを担当し、研究指導医の教育のもと、研究をすすめています。研究室毎に週1回の検討会や抄読会を行っているほか、サブグループにわかれた研究ミーティングを頻回に実施しています。また研究室相互間での協力研究も精力的に推し進めています。

消化器グループ

消化器グループの研究は8つのチームによって進められています。ここではいくつかの研究に絞って記載します。

1) 肝臓が持つ代謝生理機能を根本から見直し、肝臓が影響を与える全身の病態を解析する研究を行っています。その1つとして、肝臓によるエネルギー代謝やインスリン抵抗性制御の機序を解明し、栄養に関わる恒常性維持に影響する糖尿病や脂質異常症に対する新規治療法の開発を行っています。

2) 肝癌の新規治療法を開発するため、分子生物学的・免疫学的手法を用いた研究を行っています。膨大な患者肝組織や末梢血液などの臨床サンプルや遺伝子改変マウスを用いて、ゲノミクス解析、遺伝子発現解析を行い、腫瘍進展や予後に関わる新規バイオマーカーの同定、新たな分子標的薬のターゲットとなる遺伝子の同定を行っています。また、肝癌幹細胞の特徴を明らかにし、幹細胞マーカーを用いた新たな肝癌の分類法の確立、治療抵抗性のメカニズムの解明に関する研究を行っています。免疫学的アプローチとして、肝癌に特異的な免疫治療の標的となる癌抗原とそのピトープの同定を行い、これらを用いた癌ワクチンの開発を行っています。また、樹状細胞、遺伝子改変T細胞、iPS細胞を用いた癌免疫治療の研究も行っています。

3) 大腸癌、膵癌、胆管癌などの消化器領域の難治癌や炎症性腸疾患に対しても上記手法を用いた研究を行っています。とりわけ血液を用いた消化器癌の診断法の開発では産学官連携で事業化を行い、臨床の現場で使用できる診断機器を開発しています。

4) 肝臓の再生に関する研究として、脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた再生医療の開発研究を行っています。

5) この他にもB型肝炎の新規治療薬の開発、全身疾患における腸内細菌叢の研究、C型肝炎ウイルスや非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に関する研究など、このページでは紹介しきれないほどの多彩な研究が日々行われています。興味がある方は本ホームページの「募集・お問い合わせ」に必要事項を記入の上、ご送信下さい。

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